勘違いは力を生む?

 今回はスポーツにまつわるエピソードをお伝えしたいと思います。みなさんは元マラソンランナーの有森裕子さんを知っていますか。岡山県出身で、バロセロナオリンピックで銀メダル、アトランタオリンピックで銅メダルを獲得し、多くの人に感動を与えた方です。

 今回のエピソードは有森さんが銀メダルを獲得したバロセロナオリンピックでの出来事です。

 女子マラソンがスタートして、まだ集団の中で走っていた有森選手は、あることに気づきます。それは、沿道で自転車に乗って伴走しながら応援してくれている人が、「アリモ、アリモ!」と言って自分のことを何度も応援してくれているのです。日本から1万キロも離れたバロセロナに自分の名前を知って、応援してくれる人がいるなんて。有森さんは嬉しくなってその人に向かって手を振って応えました。その後も何度かその人は「アリモ!アリモ!」と言って応援してくれます。有森さんはこの応援に元気づけられ、見事銀メダルを獲得します。

 後からわかったことですが、実は沿道にいた人は「アリモ」ではなく「アニモ」と繰り返し言っていたのであり、「アニモ」とはスペイン語で「頑張れ」という意味だったのです。でも素敵なお話ですよね。

 そう常に前向きでいれば、勘違いさえ自分の力にすることができるのです!(笑)

今回も読んでくださってありがとうございます。